[あ] 行

あいす[アイス]
  航空学生の好む嗜好品の一つ。隊内にアイスクリーム専用の冷凍庫を持っており、自由に取ることが出来る。代金は給料日払いの自己申告制。毎月、代金とアイスの残量の計算が合わず、当直学生を悩ませる。
※元56期OBからの情報によると、56期の頃にはこのアイス専用冷蔵庫はすでに存在しなかった模様。詳しい情報を求む!!

あいろん [アイロン]
  航空学生の必需品のひとつ。自分の制服や作業服をプレスするのに必要になる。しかし、各区隊ごとに数が限られており、争奪戦になるもともしばしば。

あいろんだい[アイロン台]
  アイロンと同じく、プレスに欠かせない道具。ほとんどがスプレーのりで黄色に変色しているため、新品ほど人気が高い。

あかでんわ[赤電話]
 

航空学生隊舎の中央階段、踊り場にある赤色の公衆電話。外部からの電話は、ほとんどこれにかかってくる。かかってきた電話は、近くに居合わせた者が取ることになっている。取り次ぎは館内放送で呼ばれるので、へたに女の子からかかってきたときなどは非常に恥ずかしい事になる。
※館内放送での使用例:「(ピンポンパンポ〜ン♪) 3区隊●●学生、この前とは違う女から赤電話!至急取られたし!


あびえーしょんきゃでっと[Aviation Cadet]
  飛行幹部候補生の事。本場アメリカでは士官候補生のことを指す。本来なら幹部候補生はみな「キャデット」なのだが、航空自衛隊では飛行幹部候補生の事をキャデットと呼ぶことが多い。

あるふぁ[アルファ:Alpha:A]
  アルファベットの「A」のこと。無線用語で、「A」のことを「アルファ」と読む事に由来する。フライトコースの一番始めのコース(防衛大学出身者)の名称にもなっている。
※T氏在職当時、フライトコースはA(アルファ)〜F(フォックス)に分かれていた。

あんびゅらんす[アンビュランス]
  日本語で言えば「救急車」のこと。自衛隊の衛生隊が使用するアンビュランスは一般的な白地に赤十字のカラーリングではなく、濃紺に赤十字であった。(航空自衛隊の場合)一見、犯人護送車のようでそれに乗せられるとかなりバツが悪い。


いむかん[医務官]
  自衛隊の中のお医者さんのこと。基地にもよるが、かなりエラそうな人が多い。

いんきん[陰菌]
  俗に言う、「いんきんたむし」のこと。航空学生に限らず自衛官の最もポピュラーな持病(?)のひとつ。いんきんであることが発覚すると、周りからかなり冷たい仕打ちを受けることになる。しかし、その冷たい仕打ちをしている者の中にも必ず「いんきん持ち」が潜んでいる。

いんもう[陰毛]
  よく隊舎内に落ちているちぢれ毛のこと。

ういんぐまーく[ウイングマーク]
  航空学生なら誰もがあこがれるパイロットの証。実際に飛行機に搭乗することはない航空学生課程の頃から「ウイングを取りさえすれば...」的な事を考えていたり、言われたりする。しかし、ウイングマーク取得までには更なる地獄が待っていることを、この頃の学生達はまだ知らない。

うでたて200かい[腕立て200回]
  航空学生の体力強化に一役買っている肉体鍛錬方法。なぜか消灯後の屋上に呼び出されて、先任期学生の監督の下で行われることが多い。

えいせいたい[衛生隊]
 

自衛隊内にある病院のようなもの。学生がここに来るのは月に1度の視力検査か、いんきん・水虫の治療の時である。


えいもん [営門]
  自衛隊基地の玄関口に当たる正門のこと。通過するためには、身分証明書の提示が必要になる。泥酔した先任期学生を迎えに行くのも営門である。

えいよれい[栄誉礼]
  ドリル展示の前にその場の一番偉い人に捧げる敬礼のこと。通常の捧げ銃と違って華やかなファンファーレと派手な銃操作を行うため、失敗した時の目立ち度もひときわ高い。またこの栄誉礼を失敗すると、その後のドリル演技全般でミスを連発する傾向にある。

えきでんたいかい[駅伝大会]

  航空学生の冬の定番訓練。駅伝の時期が近づくと、ある者は無口になり、またある者は転職を考え始めるという。中途半端に足が速い場合、重要な区間を任されたりして、さらに苦労することになる。

えこー[エコー:Echo:E]
  アルファベットの「E」のこと。無線用語で、「E」のことを「エコー」と読む事に由来する。フライトコースの名称にもなっている。使用例:「楽勝エコー!」(意味不明)

えろほん[エロ本]
  勉強熱心な航空学生には無くてはならないアイテムの一つ。それぞれの学生が、様々な方法で活用している。夜中にトイレに行く学生を発見した場合、Pジャンの下に隠し持っている事が多い。トイレで他の学生と鉢合わせになった場合は、お互いに目を合わせずにそれぞれの個室に入るのが礼儀。

えんえい [遠泳]
  航空学生の夏の定番訓練。プールでの水泳訓練から始まり最終的には湾を一周する3時間に渡る遠泳訓練にまで発展する。この訓練がイヤで退職した学生もいたそうだ。カナヅチの学生でも最終的には確実に泳げるようになるスゴイ訓練。

えんかん[煙缶]
  一般に言う「灰皿」のこと。自衛隊ではなぜか漢字を音読みする風潮があり、このほかにも様々な自衛隊独自の呼び名が付いているモノがある。

えんとう[延灯]
  通常10時又は10時半である消灯時間よりも後まで照明を点ける場合、これを「延灯」とよぶ。予め申請が必要で、申請せずに延灯していると、当直幹部にやかましく怒られる。

おくじょう[屋上]
  航空学生の思い出には必ず登場する場所。学生によっては良い思い出の場所だったり、恐怖の場所だったりする。愛し合う学生同士の密会の場所として有名で、ここで結ばれたカップルも多い。(ウソです)

おづきけんしゅう[小月研修]
  海上自衛隊の航空学生を初めて対面する研修。海上自衛隊の小月基地に1泊する。航空自衛隊とは違う様々な慣習に驚かされる。制帽を前後逆に被り、「海自の制帽〜♪」とか言っちゃうバカが必ずいる。

おつぶそう[乙武装]
  単に、作業着にライナー(ヘルメット)と弾帯(ベルト)をしただけの状態。航空学生が訓練で集合させられる場合の定番スタイル。

おんみつほふく[隠密ほふく]
  通常のほふく前進とは違い、1時間に2〜3メートルくらいしか進まない、超スローなほふく。暗闇で敵に発見されずに接近することが出来るが、時には教官や同期に気付かれずに踏まれたりすることもある。