YS-11の名前の本当の由来は.... (改訂版)

 現在も離島や小規模空港への定期航路で活躍するYS-11。国産唯一の大型旅客機ですが、自衛隊でも人員輸送等に使用されています。その輸送能力や性能は現代のレベルから言えば、もはや時代遅れと言わざるを得ないのですが、優れた短距離離着陸性能を有する為、いまでもまだ現役でたくさん使用されています。
現在も飛び続けるYS-11▲

  ところで、この YS-11の「YS」って、いったい何の略?と疑問に思いませんか?

民間機で言えば、例えばボーイング社の製造する旅客機は型番がB-747,B-757,B-767.....。エアバス社ならA100,A110........。 マクダネル・ダグラス社ならMD-80,MD-90......。

つまり、どの 飛行機もメーカー名の略語が型番の最初に付くのです。 では、YS-11は?

「YS」なんて名前の航空機製造メーカー思い当たりません。それに、なんで最初の国産機なのに番号が「11」から始まっているのでしょう??? 国産初の戦闘機は「F-1」だし、輸送機は「C-1」、練習機は「T-1」です。 全て「1」から始まってるのに..。

これは航空学生時代に教官から聞いた話です。

この「YS」は「Yusoki Shisaku」、つまり「輸送機・試作」の略で、型番「11」の意味は「1型1号」の略だそうです。だから、YS-11を正式名称で呼ぶなら、「輸送機試作1型1号」 なんですね。ハハハ......。



※当記事を掲載後、様々な方からご指摘のメールをいただきました。どうやら、この記事は少し事実と異なっているようです。以下に、piyoco様よりいただいたメールの一部を転載します。

ページ内に「YS−11名前の由来」というのがありましたが、正確な由来は次のようになります。
Y→輸送機設計研究会の頭文字
S→設計の頭文字
11→エンジン設計と機体設計のそれぞれ何番目を採用したか
つまり、「輸送機設計研究会が設計した輸送機で、エンジン設計と機体設計はそれぞれ1番目を採用」という意味になります。

ご参考としてお書きしますと、YS−11の後継として設計されていた機体の仮称は「YS−33」とされていました。


と言うわけでした(汗)
謹んで訂正させていただきます。
情報をお寄せいただきました皆さま、本当に有難うございました。個別にお返事ができないままになって申し訳ありません。この場を借りて、御礼申し上げます。


その教官は更に続けます。

「同じ様な例で、海上自衛隊の練習機に「KM-2」ってのが有る(すでに退役)が、この機体はアメリカのビーチ社が開発したレプシロ機(航空自衛隊でも初等練習機として使用されていた)T-34メンタ-を改造したものだから、この「KM-2」ってのは 「改造メンタ−2型」 の略なのだ!!」

むぅ......。ホントでしょうか??

←海上自衛隊の「改造メンター2型機?


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